沖縄の待機児童は171人 — でも入れない子は1,081人いる

最終確認: 2026-07-25

移住先を市町村で選ぶとき、「待機児童ゼロ」を見て安心してはいけない。

沖縄県の待機児童は171人。だが申し込んだのに保育所を利用できていない子は1,081人いる。 6.3倍の開きがある。

待機児童の定義は狭い

保育所を利用できていなくても、次に当てはまる子は待機児童に数えない。

区分沖縄県計
待機児童171人
育児休業中の者140人
特定の保育園等のみ希望している者754人
求職活動を休止している者16人
申込んだが利用できていない子の合計1,081人

最大の区分は「特定の保育園等のみ希望している者」の754人である。 名前から「わがままな希望」を想像しやすいが、 通える範囲の園を希望したら空きがなかったケースを含む。 送迎できない距離の園を「空いている」と言われても、共働き世帯には選択肢にならない。

「待機児童ゼロ」の市町村ほど注意が要る

市町村待機児童利用できていない子
浦添市0人115人
うるま市0人32人
石垣市0人30人
八重瀬町0人21人
宜野座村0人20人

浦添市は待機児童ゼロだが、115人が入れていない。 うち89人が「特定の園のみ希望」に分類されている。

浦添市の定員は5,100人、申込者は4,975人。数の上では定員が足りている。 それでも115人が入れていないのは、定員の総数と、通える園の空きが別物だからである。

待機児童がいるのは14市町村

北谷町42人、宜野湾市19人、那覇市17人、南城市16人、北中城村16人、豊見城市15人、 沖縄市14人、読谷村・中城村・西原町6人、名護市・伊平屋村4人、糸満市・与那原町3人。

中部・南部に集中している。 家賃が高い北谷町・北中城村は待機児童でも上位で、 移住検討者に人気のエリアほど保育も入りにくいという一貫した傾向が出ている。

改善はしている

沖縄県の待機児童は前年の356人から185人減った。待機児童率は0.29%で全国3位だが、 和歌山県と同率の3位である。

ただし待機児童は全国的に減少傾向にあるので、 沖縄だけが良くなっているわけではない。

この数字でできないこと

  • 2025年4月1日時点。 年に1度しか更新されないので、 年度途中に入れるかどうかは分からない。 移住の時期は年度替わりに寄せる意味がある。
  • 年齢別の内訳は本データに無い。 入りにくさは0〜2歳に集中するため、 実際に園を探すときは市町村の公表資料で年齢別を確認すること。
  • 企業主導型保育事業・地方単独事業を含む。 認可保育所だけの数字ではない。
  • 市区町村からの報告を積み上げた数値で、自治体間で運用差がありうる。
  • 園の質や保育料は分からない。 これは「入れるか」だけの数字である。

出典

  • こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」2025年4月1日時点

「6.3倍」は上記の統計そのものではなく、当サイトで計算した派生値である。 出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

この記事の数字は 出典一覧 に挙げた公的統計から機械的に取り出し、 公開前に自動検算しています。 誤りを見つけたときの連絡先は このサイトについて にあります。