沖縄の食料品は全国で一番高い

最終確認: 2026-07-25

「沖縄は物価が安い」は、少なくとも食料については明確に誤りである。

消費者物価地域差指数(全国平均=100)で、沖縄県の食料は106.7。47都道府県で1位。 東京(103.0)より高い。

食料の全国順位

順位都道府県食料の指数
1位沖縄県106.7
2位東京都103.0
3位福井県102.5
4位島根県102.5
(最下位)長野県95.8

全国平均より6.7%高い。輸送コストが効いていると考えられるが、 指数はその理由を教えてくれないので、ここでは断定しない。

総合指数だけを見ると見落とす

沖縄の総合指数は100.2で、全国平均をわずかに上回る程度(高い順に9位)。 これだけ見ると「ほぼ平均並み」に見える。だが費目で向きが逆転している。

全国平均が100なので、100を挟んでどちら側かがそのまま全国比になる。

費目沖縄高い順の順位東京
総合100.29位104.0
家賃を除く総合101.25位102.2
食料106.71位103.0
光熱・水道105.016位96.2
被服及び履物101.116位102.9
保健医療99.525位101.4
教養娯楽96.722位106.0
家具・家事用品96.444位101.5
交通・通信97.646位103.2
住居94.018位127.2
教育91.835位97.9
諸雑費90.947位101.2

総合指数を押し下げているのは住居(94.0)である。 家賃を除いた総合で見ると沖縄は101.2で、全国5位に上がる。

構造は「毎日買うものが高く、たまに使うものが安い」

  • 高い: 食料(1位)、光熱・水道、被服
  • 安い: 諸雑費(47位=全国で最も安い)、交通・通信、家具・家事用品、教育

家計の体感は毎日買うものに強く引きずられる。 指数上の総合が平均並みでも、買い物のたびに高いと感じる可能性が高い構造になっている。

一方で、安い費目が生活を楽にしないわけではない。 教育費と諸雑費が全国下位であることは、子育て世帯には実際に効く。

この数字でできないこと

  • 指数は金額ではない。 相対的な水準を示すだけで、「沖縄の食費は月◯円」とは言えない。 金額で言えるのは実額データがある家賃と光熱・水道だけである。
  • 100を下回っても「生活が楽」とは限らない。 所得の水準が県ごとに違う。 沖縄の年収は全国最下位なので、同じ指数でも負担の重さは変わる。
  • 都道府県の値と県庁所在市の値は別物。 那覇市の値を沖縄県全体として扱わない。
  • 「住居」は家賃そのものではない。 設備修繕・維持費を含む。 家賃は住宅・土地統計調査で見る。
  • 2024年(令和6年)結果が最新。 2025年結果は未公表。

出典

  • 総務省統計局「小売物価統計調査(構造編)消費者物価地域差指数」2024年結果(全国平均=100)

出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

この記事のもとになった表

記事では主張に必要な行だけを載せています。 原本の全行はこちらにあります。

この記事の数字は 出典一覧 に挙げた公的統計から機械的に取り出し、 公開前に自動検算しています。 誤りを見つけたときの連絡先は このサイトについて にあります。