沖縄の単身世帯の生活費は、公的統計に存在しない

最終確認: 2026-07-25

「沖縄 単身 生活費」で検索すると、それらしい金額を挙げたページが並ぶ。 だが公的統計に、沖縄の単身世帯の生活費は存在しない。

なぜ無いのか

家計調査の単身世帯は、地域区分が「九州・沖縄地方」までしか分かれていない。 沖縄は九州7県と合算されている。

九州が標本の大半を占めるため、この合算値を「沖縄の単身世帯」として使うことはできない。 参考までに九州・沖縄の合算は月159,720円だが、これは主に九州の数字である。

もうひとつよく引かれる那覇市の家計調査は、二人以上の世帯の数字で、 単身世帯には当てはまらない。世帯人数が違えば構造そのものが変わる。

分かるのは全国の単身世帯の水準

全国・単身世帯(月額)
消費支出169,547円
食料43,941円
住居23,372円
光熱・水道12,816円
交通・通信20,418円
教養娯楽19,519円
諸雑費30,375円

住居費の23,372円に注意。 これは持家世帯を含む全単身世帯の平均で、 家賃を払っている世帯は35%しかない。家賃の相場ではない。 沖縄で借りる家賃を見たいなら、住宅・土地統計調査の実額を使う (→ 沖縄の家賃は安くない)。

平均年齢58.7歳という点も見落とせない。 全国の単身世帯には高齢単身が多く含まれるので、 移住を検討する現役世代の支出構造とはずれる。

「無い」ことを書くのが誠実

沖縄固有の数字を期待して調べた人に、合算値を沖縄の数字として渡すのは誤りである。 当サイトはここを埋めない。

代わりにできるのは次の3つで、当サイトはこの順で示す。

  1. 全国の単身世帯の水準(上の表)— 全国比較の基準として使える
  2. 那覇市の二人以上世帯の実額 — 世帯構成が違うと断ったうえで
  3. 在住者の実測データ — 世帯構成を明記した実額

3が最も価値が高い。統計が沖縄の単身世帯を捕捉していないぶん、 実測が埋められる数少ない領域である。ただし当サイトの実測はまだ溜まっていない。 溜まるまでこの節は空のままにする。

この数字でできないこと

  • 沖縄の単身世帯の生活費は、この統計からは出せない。 これが記事の主旨である。
  • 九州・沖縄の合算値を沖縄として使わない。
  • 二人以上世帯の那覇市の数字と並べて比較しない。 世帯・粒度・期間がすべて違う。
  • 教育費が月9円と極端に小さいのは単身世帯の性質(子がいない)による。 10大費目をそのまま二人以上世帯と比べてはいけない。
  • 2024年結果。

出典

  • 総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 第3表(都市階級・地方別1か月間の収入と支出)」2024年

出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

この記事の数字は 出典一覧 に挙げた公的統計から機械的に取り出し、 公開前に自動検算しています。 誤りを見つけたときの連絡先は このサイトについて にあります。