沖縄の夏は大阪より涼しい

最終確認: 2026-07-25

気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で見ると、 那覇の8月の日最高気温は31.8℃。大阪の33.7℃より約2℃低く、東京の31.3℃とほぼ同じである。

8月の日最高気温

地点8月の日最高気温
大阪33.7℃
福岡32.5℃
石垣島32.0℃
名護31.9℃
那覇31.8℃
南大東31.6℃
与那国島31.4℃
東京31.3℃
宮古島31.3℃

周囲を海に囲まれているため、気温が上がりきらない。 年間のピークも那覇は7月(31.9℃)で、本土の8月ピークとずれる。

ただし「涼しい」と読んではいけない

日最高気温が低いことと、過ごしやすいことは別である。

体感を決めるのは気温だけではない。 那覇の年平均相対湿度は73%で、東京の65%より高い。 日射も強い。この数字が言っているのは「気温の絶対値が本土のピークほど上がらない」ことだけで、 暑くないという意味ではない。

もうひとつ大きいのは暑い期間の長さである。年平均気温は那覇23.3℃、東京15.8℃で、 7.5℃の差がある。8月の最高気温がほぼ同じなのに年平均でこれだけ開くのは、 暑い時期が長く、寒い時期が無いからである。

本当の差は冬にある

指標那覇東京
年平均気温23.3℃15.8℃+7.5℃
1月の日最低気温14.9℃1.2℃+13.7℃
年平均相対湿度73%65%+8pt
年間降水量2161mm1598.2mm+563mm
年間日照時間1727.1時間1926.7時間−200時間
雷日数20.4日14.5日+5.9日

1月の日最低気温が東京より13.7℃高い。 これが年平均気温の差のほぼすべてを作っている。

暖房費・雪・路面凍結が生活から消えることの効き方は、 夏が2℃涼しいことよりずっと大きい。移住で変わるのは夏ではなく冬である。

この数字でできないこと

  • 平年値は1991〜2020年の30年平均で、特定の年の実績ではない。 「今年の夏は暑かった」の裏づけには使えない。近年の猛暑の実感とはズレる。
  • 観測点は1点であり、市町村を代表しない。 「石垣島32.0℃」は石垣島地方気象台の値で、 同じ島でも沿岸と内陸で条件が違う。
  • 体感の指標ではない。 湿度・日射・風を合わせた暑さ指数(WBGT)は別のデータが要る。
  • エアコンの稼働時間や電気代は、この数字からは出せない。

出典

  • 気象庁「過去の気象データ検索」平年値(1991〜2020年)

「+7.5℃」「+13.7℃」などの差は、上記の平年値から当サイトで計算した派生値である。 出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

この記事のもとになった表

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