沖縄の家賃負担率は東京に次いで全国2位

最終確認: 2026-07-25

家賃の絶対額と、家賃の重さは別物である。

沖縄県の平均家賃は月50,881円で、東京(88,266円)の6割を下回る。 それなのに年収に対する家賃の負担率は15.52%で、東京に次ぐ全国2位になる。

家賃負担率の全国順位

家賃負担率 = 平均家賃 × 12 ÷ 年収換算。

順位都道府県負担率家賃年収
1位東京都16.44%88,266円644.4万円
2位沖縄県15.52%50,881円393.5万円
3位神奈川県14.95%71,892円577.1万円
4位千葉県14.89%62,187円501.1万円
5位埼玉県14.87%63,128円509.5万円
47位山口県10.67%483.0万円
(47県の単純平均)12.55%

沖縄は首都圏3県(神奈川・千葉・埼玉)より重い。 家賃が最も高い東京と、家賃が中位の沖縄が並ぶのは、年収の側で説明がつく。

年収が全国最下位だから

年収換算月額年間賞与
全国527.0万円360千円95万円
沖縄県(47位/47)393.5万円283千円54万円

年収の低い順に 沖縄(393.5万円)→ 宮崎(402.7万円)→ 青森(403.9万円)。 沖縄が最下位で、賞与の差が特に大きい

年収換算は「月額×12+年間賞与」。単純12倍は誤りで、賞与が抜けると2割前後過小になる。

家賃は全国15位、年収は47位。この組み合わせが負担率を2位まで押し上げる。

この指標は沖縄では実態をよく表す

家賃負担率には既知の弱点がある。借家世帯の平均家賃で計算しているため、 持家世帯が多い県では「実際には家賃を払っていない世帯」が母数から抜け、 指標が実態より重く見える。

沖縄については、この弱点が逆に働く

持家率
全国60.9%
東京都(46位)44.7%
沖縄県(47位)42.6%

沖縄の持家率は42.6%で全国最下位、つまり実際に家賃を払っている世帯が最も多い県である。 指標の限界の向きが結論を弱めない、という意味で、この数字は信頼してよい。

この数字でできないこと

  • 年次が揃っていない合成値。 給与は2024年、家賃は2023年10月時点。 県ごとの比較には使えるが、実額の家計シミュレーションにそのまま使わない
  • 平均であって個人の年収ではない。 一般労働者・男女計・企業規模計の値で、 女性比率や産業構成の県間差が混ざっている。
  • 「沖縄の会社は給料が安い」という会社単位の話に短絡できない。 産業構成の違いが県平均には含まれる。
  • 年収が低い理由はこのデータからは分からない。 推測は書かない。
  • 収入源によって意味が変わる。 本土の給与を維持して移住する場合、 同じ家賃でも負担率は下がる。詳しくは 沖縄移住の経済性は「どこから給料をもらうか」で正反対になる

出典

  • 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」一般労働者・都道府県別
  • 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月1日時点)

家賃負担率と47県の単純平均(12.55%)は、 上記の統計そのものではなく、当サイトで計算した派生値である。 出典の一覧と取得日は /sources/ にある。

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